目 次
- ウレタン塗料の特徴
- メリット1 価格が安い
- メリット2 密着性が高い
- デメリット1.耐用年数が短い
- デメリット2.扱いにくい
- ウレタン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?
- 弊社でウレタン塗料を使う割合
- ウレタン塗料に関するよくある質問
- Q1.ウレタン塗料は、水分と相性が悪く湿度が高いときに塗布すると塗膜性能が落ちると聞いたのですが、本当でしょうか?
- Q2.ウレタン塗料は、配合成分に強い毒性があると聞いたのですが、本当でしょうか?
- Q3.ウレタン塗料専用のシンナーを使用しなければいけないと聞いたのですが、本当でしょうか?
- Q4.ウレタン塗料は、柔らかく扱いやすい、硬化した塗膜もヒビ割れしにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料とは、ウレタン樹脂のポリオール成分と硬化剤のイソシアネート成分を組み合わせた総称で、希釈する際に水を使用する水性タイプとシンナーを使用する油性タイプがあります。
また、1液型と2液型があり1液型はそのまま塗れるタイプのもので、2液型は硬化剤を混ぜてから使用します。
メリット1 価格が安い
ウレタン塗料は、アクリル塗料の2番目に価格が安いので低価格で塗装することができます。低価格な分、やはり耐久年数は低くなりますが費用を抑えたい方にはおススメです。
メリット2 密着性が高い
ウレタン塗料は、柔軟性のある塗膜で密着性がよく、その性質を活かして細微や付帯部などの塗装に向いています。
デメリット1.耐用年数が短い
ウレタン塗料は耐用年数が7~10年と短いです。紫外線に弱く変色しやすいのでメンテナンスの回数も多く手間がかかり、費用もかかってしまいます。
デメリット2.扱いにくい
ウレタン塗料は天候や気温、季節によって施工のしやすさが変化します。また、2液型は硬化剤の分量が正確でないと硬化不良をおこしてしまうなど、作業性が悪いです。
ウレタン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?
弊社ではウレタン塗料は使用しませんが、1,500~2,100円/m2くらいです。
弊社でウレタン塗料を使う割合
弊社では、塗料グレード別の使用割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御0%、フッ素80%、光触媒0%、無機塗料10%となっています。
※弊社では、正直メリットがないため外壁屋根塗装にウレタン塗料は取り扱っていません。
ウレタン塗料に関するよくある質問
Q1.ウレタン塗料は、水分と相性が悪く湿度が高いときに塗布すると塗膜性能が落ちると聞いたのですが、本当でしょうか?
ウレタン塗料だからという訳ではなく、一部の塗料を除いてどんな塗料でも湿気や水との相性はよくないです。
湿度80%以上の気象条件で塗装すると、白化現象で塗膜に空気中の水分が凝縮し、乳白色にくもるブラッシングという現象が発生してしまうので湿度80%以上の気象条件では塗装できません。
Q2.ウレタン塗料は、配合成分に強い毒性があると聞いたのですが、本当でしょうか?
ウレタン塗料だからと言って強い毒性があるということはありませんが、イソシアネート化合物には目に入ると角膜を痛めたり、長時間吸い続けると喘息や肺炎を起こす可能性があります。
こうした毒性の強さは、ウレタン塗料の大きなデメリットとなっています。
Q3.ウレタン塗料専用のシンナーを使用しなければいけないと聞いたのですが、本当でしょうか?
ウレタン塗料だからではなく、専用のシンナーが必要な塗料はさまざまでメーカーによって指定のシンナーもあります。
Q4.ウレタン塗料は、柔らかく扱いやすい、硬化した塗膜もヒビ割れしにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?
ウレタン塗料だからと言って特別に柔らかくて硬化した塗膜もひび割れにくいという訳ではありません。
弾性塗料を使用すればどの塗料でも変わりません。
まとめ
ウレタン塗料は、アクリル塗料と同様に低価格なため耐用年数が低く、現在はあまり使用されていません。弊社では外壁屋根塗装には取り扱っていませんが、密着性が高いため細部や付帯部などの塗装には使用いたします。
現在、主流となっている塗料に比べて低価格な分耐用年数が短いためウレタン塗料は外壁や屋根塗装にあまり使われていません。
ですが、ウレタン塗料の密着性が高い特徴を活かして細部や付帯部などの塗装には使用されています。低価格で塗り替えをご検討の方にはおススメな塗料です。