「すりあわせ」
おはようございます。
東大阪市で塗装屋一筋
33年のオヤジです。
現場でよくある一コマを話します。
「そこ、ギリギリまで塗っといてや!」
と、ある職人さんが別の職人さんに声をかける。
これ、一見なんてことない頼みごとに
聞こえますよね。
でも実は、大きなトラブルのタネに
なりかねない言葉でもあります。
なぜか?
それは、「ギリギリ」の
感覚が人によって違うから。
Aさんにとっての「ギリギリ」と
Bさんにとっての「ギリギリ」は
5mm違う、1cm違うなんてことが
ザラにあります。
塗装という仕事は見た目が命せす。
そのわずかな差が、仕上がりに大きく
影響することもあるのです。
ここで、わかりやすいたとえ話をひとつ。
例えば…
「ジュース買ってきて」と誰かに頼まれた時。
その「ジュース」とは、
りんごジュース?
オレンジジュース?
コーラのような炭酸ジュース?
頼んだ本人の中にはイメージがある
かもしれないけど、頼まれた側は
どれを選べば正解なのかわからない。
そんな時、どうしますか?
きっとこう聞き返すでしょう。
「あそこの自動販売機、りんごジュースと
コーラしかないですけど、どっちにします?」
このひと声の確認があることで、ズレがなくなり
相手が求めているものがわかる。
結果、スムーズに事が運びますよね。
現場での「ギリギリまで塗って」も同じ。
頼まれた方が、「このラインまでで大丈夫ですか?」
「ここは残しますか?」
と確認とすり合わせをすることで、
お互いの認識が一致し、仕上がりへの満足度も
グッと高まります。
現場は、技術だけじゃなく、人と人との
コミュニケーションで成り立つ世界。
だからこそ、
「 価値観の共有」
「 確認」
「 すり合わせ」
この3つを意識して、今日も良い現場づくりを心がけたいと思います。
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