「鈍刀を磨く」
おはようございます。
東大阪市で塗装屋一筋
33年のオヤジです。
3年前、ある研修でお世話になった方がいました。
その方がとても大好きだと言っていた言葉があります。
鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが
何もそんなことばに耳を貸す必要はない
せっせと磨くのだ
刀は光らないかも知れないが
磨く本人が変わってくるつまり
刀がすまぬすまぬと
言いながら磨く本人を光るものに
してくれるのだ
そこが甚深微妙の世界だ
だからせっせと磨くのだ
坂村真民
この言葉は、当時の私には強烈なインパクトがありました。
「努力しても無駄かもしれない」
「自分には向いてないかもしれない」
そんな弱気な考えを一瞬で打ち消してくれる言葉です。
自分を磨くことは、必ず自分の光になる
塗装業界にいると、すぐには結果が見えない
作業も多いです。
下地処理や細かな養生は、お客様からは見えにくい
部分ですが、仕上がりを大きく左右する大切な工程です。
それはまさに「刀を磨く」ようなもの。
すぐに輝きが見えなくても、積み重ねることで
確実に自分の技術と心が磨かれていきます。
この文章を教えてくれた人は、たくさんの言葉を
投げかけてくれました。
「やる前から無理だと決めつけないこと」
が大切だと話していました。
確かに、やる前から「どうせ無駄」と思えば
何も変わらない。
でも、一心に磨き続ければ、刀は光らなくても
自分自身が必ず輝き始めるのだと。
この言葉は、今でも私の胸に深く刺さったままです。
これからも、結果だけにとらわれず自分を磨き続ける
職人でありたいと思います。
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