「塗装の始まり」 2025.10.15 おはようございます。 東大阪市で塗装屋一筋 33年のオヤジです 日本での塗装の起源は縄文時代まで さかのぼります。 当時は「防水・防腐・装飾」が目的で 漆(うるし)が代表的な塗料でした。 寺社建築や仏像、刀の鞘、家具などに使用され 職人は“塗師(ぬし)と呼ばれ、塗りの技術は 芸術の域に達していました。 庶民の家には、漆ほど高価な塗料ではなく 柿渋・油・灰汁(あく)などの自然素材が 使われました。 刷毛や布で何層にも重ね塗りすることで 木材の保護をしていました。 明治時代になると、西洋の塗料や技術が 輸入され始めます。 この頃から「ペンキ(油性塗料)」という言葉が 一般化し、鉄道車両・橋梁・建築物に使われるように なりました。 昭和初期には国産のアルキド樹脂塗料や ニトロセルロースラッカーが登場し 乾燥時間が短く、発色の良い塗料が使われ始めます。 刷毛塗りに加え、スプレーガンによる吹き付け 塗装も普及し、仕上がりの均一化が進みました。 高度経済成長期には、住宅やビルの塗り替え 需要が増え、合成樹脂塗料(ウレタン・アクリルなど) が一般的に。 耐候性・密着性の高い塗料が登場し、外壁塗装が 「美観」だけでなく「保護・メンテナンス」の目的 を持つようになります。 1960〜70年代からローラー塗装が一般化し 職人の負担軽減と作業スピードの向上を実現。 また、下塗り・中塗り・上塗りの3工程が 標準化され、品質基準が整いました。 VOC(揮発性有機化合物)規制が強化され 水性塗料・弱溶剤塗料の需要が急増。 また、遮熱塗料・断熱塗料・光触媒塗料など 環境・省エネ性能を重視した高機能塗料が 登場しています。 現場では、赤外線サーモカメラ・ドローン AI診断などの調査技術が導入され、塗装前 診断が精密化。 塗料メーカーも「リファインシリーズ」「ボンフロン」「ガイナ」 など、長寿命・低汚染塗料を開発し、 昔の10年耐久から20〜25年耐久の時代へと進化しています。 昔の塗装は、職人の勘と経験で支えられた世界でした。 現代の塗装は、科学と技術の融合で、環境にも建物にも やさしい仕上がりを追求しています。 ただし、どれだけ技術が進化しても「丁寧に塗る心」 「お客様の家を守る気持ち」は変わりません。 塗装職人の魂がを受け継げたならば 脱アホ社長から抜け出す事が出来るのかな? 塗装213件目達成! コメント: 0 「お祭り三日間の代償」 「夢を見失わないために」 コメント コメント ( 0 ) トラックバックは利用できません。 この記事へのコメントはありません。
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